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【基本解説】謎解イベントにはどんな種類があるの?

今回は”謎解きイベントにはどんなものがあるの?”という疑問について解説します。謎解きや脱出ゲームには今やたくさんの種類がありますよね。

ゲームでよくある”鍵のかかった部屋から脱出する”ものだけでなく、ある時は襲来する巨大生物から街を守ったり、誰かの大切なものを探したりとそのシチュエーション・目的はさまざま。

謎解きイベントの種類をなんとなくでよいので知っておくと、自分に合った体験ができるイベントを選びやすくなりますよ。

イベントはざっくり10種類に分類される

諸説ありますが、今回はざっくり10種類に分類してみました。

1つずつその特徴と、どんな団体がイベントを行っているのか解説していきます。

※イベント(例)として紹介しているものは、すでに公演が終了しているものもあります。形式を知る上での参考として載せているためご了承ください。

アジト型・ホール型

会場謎解き・脱出ゲーム専門の店舗
貸し会議室など
人数1チーム 1~6人程度
会場により、全体で5~20チームが同時に参加
所要時間110分程(制限時間60分の公演が多い)
イベント(例)リアル脱出ゲーム×名探偵コナン 追憶のハロウィンからの脱出:https://realdgame.jp/conan2022/
リミット:https://farnear.jp/event/202205limit/index.html
実施団体(例)SCRAP:https://realdgame.jp/
ファーニャー:https://farnear.jp/

謎解き・脱出ゲームの王道的なイベントです。

名前の通り広めのホールなどの会場で行われます。

アジト型というのはSCRAPのホール店舗が以前「アジトオブスクラップ〇〇店」という名前で運営していたので、その名残です。今はすべて「リアル脱出ゲーム○○店」に変更されているので、アジトが型と呼ぶことは少なくなってきました。

1~6人でチームを組み、脱出を目指していきます。

最初に寸劇をみたり、物語や資料を読み込んだりしながら進めるものが多く、状況を把握する力や絶望的な状況から解決策を導く柔軟性が求められます。

公演の種類が一番豊富で、たくさん選択肢があるのがこのアジト・ホール型ではないでしょうか。人気アニメとのコラボ企画も多いので、初心者さんでも比較的参加しやすいのがこの形式の特徴です。

こんな人にオススメ

  • 仲間と協力して謎解きをしたい
  • 物語の中に入るような体験をしたい
  • 知っているアニメとのコラボ企画から参加してみたい

ルーム型

会場謎解き・脱出ゲーム専門の店舗
マンションの一室など
人数1~10人程度
所要時間100分程(制限時間60分の公演が多い)
イベント(例)誘拐された部屋からの脱出:https://realdgame.jp/yukai/
SHAPE:https://www.xeoxy.com/event/shape
実施団体(例)SCRAP:https://realdgame.jp/
XEOXY:https://www.xeoxy.com/

1室に1チームのみで行う公演です。物語があるものもあれば、文字が最小限のものもあります。

道具を使った謎が多く、直観力や観察力が試されます。

また、最初から必要な資料や道具が目の前に用意されておらず、引き出しを開けまくったり、すき間に手を突っ込んでみたりと思い切った探索をしながら謎を解いていくのが、この形式の特徴です。

チーム人数が多めで、散らばって探索をするので、高いチームワークが成功の鍵を握ります。

こんな人にオススメ

  • 部屋の中をひっくり返して探索したい(節度は守ろう!)
  • 文章を読み込むより、直感的な謎解きをしたい
  • 身体を動かしながら謎解きを楽しみたい

また、ルーム型の中でもさらに特殊なものを3種類ご紹介します。

ボックス型

ボックス型は1~2名程度で行う、イベントです。

小部屋の中に謎が凝縮して仕込まれていて制限時間が短く、10~15分程で遊べるのが特徴です。

謎解き専門の店舗に常設されている場合もあれば、ゲームマーケットなどの大規模イベントに出張で現れる場合もあります。

時間がないけど謎解きを楽しみたい方や、謎解きを全くやったことがない友人をお試しで誘ってみたい方にオススメです。

イベント(例):摩訶不思議な部屋からの脱出 https://mysterycircus.jp/makafushigi/

ある沈没船からの脱出:https://www.scrapmagazine.com/nazobldg_kichijoji/events/chinbotsusen/

上海型

一番スマホゲームなどの脱出ゲームに近い形式です。

密室から脱出を目指して、部屋の中の小物を移動させたり、壁に書いてある文字を見て謎を解きながら仕掛けを動かしていきます。

電子ギミックが使われている部屋が多いので、謎の答えが合っていた時に”ガチャ”と鍵の開く音が聞こえて扉が開くのは快感ですよ。

物語はほぼないので、文章を読むのはあまり得意ではないという方でも楽しめます。日本語が読めなくても遊べるイベントもあるので、外国のお友達が脱出ゲームに興味を持っていたらこの形式から探してみるのがオススメです。

実施団体(例):NoEscape https://noescape.co.jp/

        絶対空間 http://www.absolute-space.com/

台湾型

上海型のような電子ギミック+ストーリーの読み込みをしっかり行わないと解けない形式です。空間がストーリーの世界に作りこまれていて、物語の世界に深く入り込みながら謎解き・推理もしたいという方にオススメです。

実施団体(例):QLab?(クワトロラボ)https://www.qlab.tokyo/

カフェ型

会場謎解きをメインにしたカフェ店舗
謎解き専門店舗のカフェスペース
人数1人~
所要時間30分~150分くらい
実施店舗(例)謎屋珈琲店:https://nazoyacafe.jp/
ラビリンス:https://nazocafe.com/

カフェで行う謎解きです。

営業時間内であれば制限時間がなく、のんびりと謎を解くことができるのが特徴です。

コーヒーなどのドリンクや食事メニューに力を入れている店舗もあれば、謎解きメニューの豊富さに力を入れている店舗もあり、その雰囲気はさまざま。

本格的なカフェ店舗だけでなく、謎解き施設が一角にカフェスペースを設けている場合もあるので、実際に足を運んでみてお気に入りを見つけられると良いですね。

筆者の一番のお気に入りは謎屋珈琲店(文京根津店)です。”静かで雰囲気が良い”・”コーヒーやパフェがおいしい”・”謎解きメニューの質が高い”の3拍子揃っていています。

こんな人にオススメ

  • 時間制限なくゆっくりと謎解きを楽しみたい
  • ドリンクを飲み、休憩がてら謎解きで遊びたい
  • おしゃれな空間で謎解きをしたい

周遊・フィールド型

会場街全体や鉄道路線・観光スポット
遊園地やショッピングモール・ホテルなどの施設
人数1人~
所要時間30分~300分程(中には1日では終わらないものも)
イベント(例)芝公園恋物語(東京タワー):https://huntersvillage.jp/blacklabel/
下北沢謎解き街歩き:https://realdgame.jp/shimokitanazo/
実施団体(例)タカラッシュ:https://huntersvillage.jp/blacklabel/
NAZO×NAZO劇団:https://nazoxnazo.com/

街や観光スポット・施設全体をめぐりながら謎を解いていく形式です。

ショッピングモール等のイベントで30分かからずに終わる簡単なものもありますが、謎解き団体が作成しているものは探索範囲が広く、所要時間が長めなのが特徴です。

街を巡ることで新しい発見があったり、鉄道に揺られながら知らない土地を訪れたりと”謎解き+α”の体験ができます。

屋外で行われているイベントが多く、満足度が天候に左右されやすいので、計画を立てるときは注意が必要です。

こんな人にオススメ

  • 知らなかったスポットを訪れたい
  • コスパよく1日遊びたい
  • 謎解きデートを計画している
https://riznazotoki.com/nazotokidate/

スタジアム型

会場スタジアム(明治神宮球場・西武球場など)
遊園地・水族館・Zepp
人数1人~1,000人程
所要時間120分程(制限時間60分)
イベント(例)ハンター試験スタジアムからの脱出:https://realdgame.jp/stadium2022/
夜のゾンビ遊園地からの脱出:https://realdgame.jp/zombiepark/
実施団体(例)SCRAP:https://realdgame.jp/

大規模会場で行われる時間制限あり、チーム人数制限なしのイベントです。

1,000人規模で同時スタートの謎解きもあり、会場は熱気に包まれます。

閉園後の遊園地や水族館など、普段入れない場所で行われるイベントもあり、特別感があるのがポイント

お揃いのグッズを身に着けて統一感を出してみたり、コスプレOK会場であれば囚人やゾンビなどテーマの役になりきってみたり、お祭りのように楽しんじゃいましょう。

参加人数が多いので、仲間からはぐれないように目立つ服装で行くのがオススメです。

こんな人にオススメ

  • 広い会場をのびのびと動き回りたい
  • 球場の芝生の上や閉園後の遊園地など普段入れない空間に入ってみたい
  • 大人数のお祭りのようなイベントが好き

ウェブ・オンライン型

会場インターネット環境があればどこでも
(PCやスマートフォンが使えるところ)
人数1人~(チーム制のイベントもあり)
所要時間100分程(制限時間60分) または 制限時間なし
イベント(例)ときどきルールが変わる研究室からの脱出:https://realdgame.jp/rule_lab/
アルティメットナゾトキショウ:
https://www.tumbleweed.jp/ultimate-nazotoki-show
実施団体(例)SCRAP:https://realdgame.jp/
タンブルウィード:https://www.tumbleweed.jp/

お家時間が増えるようになって、2020年ごろから急速に普及したイベント形式。

パソコンやスマートフォンから参加し、お家で会場さながらの謎解き体験ができます。

WEBシステムを使って謎の答えを入力していくものや、ZOOMのような会議システムを使ってチームで話し合いながら進行していくイベントがあります。最近はこれに加えて、メタバース空間で謎を解くイベントも出てきました。

場所を問わないので近くに謎解き店舗がない地域の方が参加できたり、遠くに住んでいる友達とも一緒に遊べる点がうれしいですね。

こんな人にオススメ

  • お家でも時間制限の緊張感を味わいたい
  • 外にはなるべく出ずに謎解きを楽しみたい
  • キットを広げずにお家謎解きしたい

キット・持ち帰り型

会場自宅など
人数1人~
所要時間30分~数日
キット(例)5分間リアル脱出ゲームシリーズ:https://scrapshuppan.com/books/5min/
ECO:https://cafeswitch.thebase.in/items/11211594
実施団体(例)SCRAP:https://scrapshuppan.com/
タンブルウィード:https://cafeswitch.thebase.in/

書籍や箱型のキットをお店で購入して、自宅に持ち帰って解く形式です。

時間や場所に縛られないので、マイペースに謎解きを楽しみたい人にオススメ

紙とペンだけで気軽にできるものから、切ったり貼ったり指示に従っていくうちに”壮大な何か”が完成してしまう持ち帰り謎もあります。

所要時間の目安や準備する道具、広いスペースが必要など大切なことがパッケージに書いてあるので、始める前によく読んでから購入すると『カフェでゆっくり解こうと思ったのに、机が狭いし、はさみがなくて進めない!』みたいな失敗を減らすことができます。

持ち帰り謎は種類が豊富なので、初心者さんから超上級者さんまで自分に合った難易度のものを選んでも良いですし、パッケージに一目惚れして直感で買ってみるのも楽しいですよ。

公演参加者限定で買える商品もあるので、そういった持ち帰り謎は特別感がありますね。

こんな人にオススメ

  • 時間制限なくじっくり考えたい
  • まとまった時間がとれないので、コツコツ進めたい
  • 切ったり貼ったり工作のような作業が好き

さいごに

今回は謎解きを10種類に分けて解説しました。こんな形式があったんだ!という発見はありましたでしょうか。

ゲームのような脱出体験をしたい。のんびりと謎に向き合ってみたいなど謎解きをやってみたい理由は人それぞれ。

ぜひ自分の目的に合った形式を選択して、謎解きを楽しんでくださいね。